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昨夜のレイテンシーの話しの続き。コンピューターで音楽をやると実際どのくらい音は遅れて出て来るかの例として書いておきます。

僕のMacBookProで、ソフトはAbleton Live、オーディオインターフェースに内蔵入出力を使った場合のレイテンシーの計測値です。

バッファサイズを 256sampleにした場合、サンプリングレート毎に。(ms=msec.)
44.1k -> 13.1ms : 48k-> 12 ms : 88.2k -> 6.95ms : 96k - > 6.39ms

バッファサイズを 512sampleにした場合、
44.1k -> 24.7ms

バッファサイズを 1024sampleにした場合、
44.1k -> 47.9ms

上記でわかる様に、レイテンシーはサンプリングレートとバッファーサイズにほぼ正比例します。
この数字は単純にインプットに入れた音がコンピューター(アプリ)を経由して出て来るまでの時間です。ここにアンプ・シミュレーターやエフェクトプラグインなどが挟まれば更に大きく遅れます。
もちろんインターフェースやアプリの条件で値は変わって来ますが、いずれにせよとても遅れて音が出て来ると言う事実は変わりません。

更に実際に使用するにはバッファサイズは512sampleくらいが標準で、ソフトシンセなどをいくつか立ち上げるには1024sampleくらいまで引き上げないとまともに動作しなかったりします。

上記の遅れが実際の演奏上どのくらいのことになるかの例えで言えば、僕が真面目に(?)演奏する場合、リズムのズレ(例えばドラムとベースとか)の許容範囲(味と捉える範囲みたいな)が通常 5~10msec程度。15msecずれたらほぼ録り直しとなります。20msec~30ms くらいずれて、それに気付けない演奏家はプロへの道は諦めた方が良さそうに思います。
或いは録ったテイクのちょっとしたノリを修正する場合で通常10msec以内。細かい場合は2msecくらいの範囲でもあったりします。

バッファサイズ512sample、fs 44.1k の遅れ24.7ms はもはやシビアに演奏できる範囲では無いことがおわかりいただけますでしょうか。実際はこれプラスプラグインの遅れもあるのです。

jazzbass again

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JB_blue1.jpg

SGCrafts(ベースのブランドはTopDog)を離れてから 3本目のジャズベース完成。

今回は初めて使うエボニー・ネック!これが使ってみたくて作った様なもの。
自分でベース作りを始めて(初号は元ハイローズの調先人君に作った黄色のプレベ)からずっと理想としていて、でも試すことのできなかったネック材。

もちろん予想通りとんでもなく硬い・重い。
でも予想した通りの音の傾向。いい楽器ができたと思う。

さて、誰のベースになるか? まだ内緒。

JB_blue2.jpg

maintenance

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tuner2.jpg 来週の21日(月曜日)は unsuspected monogram のライブ。

それに向けて、と言う訳でも無いのだけれど、珍しく自分のギター(自作の漆塗り赤のL5スタイル、ホローボディ)のメンテ。と言うのも、先日のリハーサル時に少しガリ・ノイズが出たりしていたのでこの機会に直しておこうと。

まずは弦を外し、ボディ・ネックのお掃除。
実はこのギターを作ってから弦を交換したことは確か一度も無いと思う。約一年二ヶ月ぶりの弦交換!我ながら無精と言おうか、古くなった弦の音が好きと言うか・・・。

フレット磨き、ボディ磨き、ネック掃除、内部の配線確認及び接点洗浄等を行い、弦を張る。
が、失敗!!6弦のところに5弦を張ってしまう、というトホホな失態。気づいたのは既に弦をカットした後(自動的に弦をカットするチューナーが付いている)なのでどうしようも無い。

さて、久しぶりにメンテナンスした愛用ギター。
何か手触りがしっくり来ない・・・。やっぱ古くなった弦に指が馴染んでしまってるのかなぁ。

tabuchi bass

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jb3.jpg jb2.jpg

UNISON SQUARE GARDEN 田淵君のジャズベース完成!
SPEC:
Body = Swamp Ash
Neck = Ebony fingerboard on Flame Maple neck
PickUp = Lindy Fralin J.Bass
Tuning Machine = Shaller
Bridge = GOTOH
POTs = CTS
Jack = Switch Craft
Body and Neck Finish = OSMO COLOR DEKOR WACHS ebony

初試奏中の田淵君:Tabuchi.jpg

<ここのところすっかり「ギター屋さんのブログ」のようになってしまった>

chii_JM.jpg

昨夜千井とうこさんに "Nothing But The Guitar" 8本目の作・JazzMaster 納品。好評・とても気に入ってもらえた様子。

二人ともギターを手にしたまま(セッションするわけでもなく)ビール飲み飲み、ず〜っとギター談義に華が咲く。女性のミュージシャン人口はこの数年劇的に増えている様に思うけれど、ここまでギター・オタクな女性は会ったことが無い。話しの内容はもっぱらギター自体に関する、かなりオタク度の高い話しばかり。

しかし、千井さんに会う度に感心するのが、その小さな手で大きなギター(身体が小さめなので、相対的に)を軽々と弾きまくること。手の動き、指の動きに全く無駄が無い。音から音への移行が本当にスムーズ。手は小さくてもギター弾くのには困らない様です。

smallhands.jpg


事務所で談笑後、近くの『板蕎麦』へ移動して焼酎と日本酒、おいしい肴でさらに話しがはずむ。
unsus オットー山下総合病院 ないすを呼びつけ、4人で楽しく語らう。

帰りに今度二人でギター・デュオをやろうね!と誓いあい「お疲れ様〜!」。

complete!

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JMaster.jpg JM_logo.jpg

JazzMaster 完成。
早速自分のJazzMasterと比較。やはり材の違いは顕著で(僕のはRosewood張り、今回のはSwampAsh)さらに塗装の違いもあり、僕のと比べるとずっとオープンな音の印象。サスティンも長い。
まだ微調整が必要だけれど、とりあえず”いいギター”が完成!

お待たせしました〜〜!!

2nd jazzmaster

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JM-pre.jpg

友人であり大好きなギタリスト・ボーカリスト、千井とうこさんのジャズマスターを製作中。
と言っても、もう何ヶ月も遅れている作業。予想外に日々バタバタしていて、なかなか落ち着いて取りかかれなかったので、ずっとお待たせしてしまっているギター。

自分でジャズマスター・タイプを作るのはまだ2本目。1本目は早川義夫さんのライブでは、もうずっとメインギターとなっているローズウッドのジャズマスター。自分用に作ってきた中でも出色の1本。
それに負けないのを作ろうと思うと、なかなかハードルが高い。良くなるかどうかは、実はほとんど偶然にも近いことなので。つまり偶然の材の組み合わせと、その時のたまたまの手の感次第だと思っている。

さて、作業始めたけど大事なところで重要なパーツが無いのに気づく!
何と、アウトプットジャックとピックアップを留めるネジが無い!!ありゃ〜、在庫持っていると思ってたのに。
また明日、SGCraftsのN田君から分けてもらうしか無いかなぁ。いつも申し訳ないなぁ。

picking angle

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NeckUp.jpg NeckDown.jpg

ピッキングに関しては諸説紛々、様々な解釈がある事を前提として。
まず写真左が、いわゆる『逆アングル』と呼ばれる弦へのピックの当て方。(一時期雑誌等で「佐久間式ピッキング」などと言われてもいた)ピックのネック側が上向いて居るので、説明しやすくするために以後 [Neck Up]と表記。
対して右の写真『正アングル』(?)と呼ばれるのかな?ピックのネック側が下がっているので以後 [Neck Down]と表記。

さて、僕にとっては12才でギターを始めた当初から [Neck Up]でのピッキングが当たり前。
{ その前に説明を。本来は弦に対し水平に当て、真っ直ぐ振り抜くのが基本なのだけれど、実際にはアップダウン(オルタネイトと呼ばれる)するので、その場合アップがとても難しくなる。なのでピックを弦に対し少し傾けた方が演奏はしやすくなるのが理由 }
ところがいつの頃からか、それとは逆のピックの当て方をする奏者が増えて来た。すると雑誌等で、僕が当たり前と思っていた奏法が『逆』アングルと呼ばれだす。

当時雑誌などでよくピッキング講座の様にして解説したり語ったりしていたのだけれど、おそらくそういう風に変化して来た理由は、ヘビーメタルとパンクの影響ではないかと思われる。メタルでの歪ませたバッキング特有の「ザグザグ」した音を出すには、明らかに [Neck Down] が有利。かつピッキング・ハーモニクスも出しやすい。
そしてパンクでの雑なピッキング及びギターを低く構えた時 [Neck Down]の方が手首が楽になるのもひとつの理由かと思われる。

具体的な音の違いは、通常[Neck Up]の方が太い音(しっかり振動させやすい=基音がしっかり出る)を出しやすい。細い弦に移っても音色変化に対し有利。逆に [Neck Down]だとどうしても音が細く、しっかりしにくい。細い弦の音が更に細くなりやすい。(手首が回転運動になるので)

簡単に書くとそういう違いなのだが、これがレコーディングとかの場になると如実に音が違う。当然良い音・よりしっかりした音を求められるので、僕のプロデュースワークのほとんどと言ってもいいくらいのギタリスト ・ベーシスト達のピッキングにアドバイスをして来た。結果、ほとんどのプレイヤーの音は改善されたと思う。

長くなってしまうのであまり詳しくは書けないけれど、そういうお話し。

ところが!! 昨夜突然今までやったことも無かった奏法を発見!
[Neck Down] でも [Neck Up] と全く同じ音が出せることを初めて体験。弾いている自分でさえ全く区別のつかない音を出せるようになってしまった。
これを伝えることができれば、無理にピックの持ち方を変えさせたりしなくとも、音を改善して行くことができる訳なのだけど、さ〜て、どう説明したらいいのだろう。
今のところ自分でも説明のしようが無い奏法。見た目では全く違いがわからない弾き方なのに、音はまるで違うのだから。

秘密は『親指』の使い方にある!とだけ書いておきましょう。

さ〜て、更に修行の道へ入って行くしかあるまいね。

the axis-49

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Axis.jpg

C-Thru Music の "Axis" というMIDI Keyboard controller。
蜂の巣状の突起が全て鍵盤で、下の図の様な音の配置になっている。


axis49_notemap-med.jpg

よく見ると、ドミソ(CEG)とかラドミ(ACE)とかが隣接して三角形に配置されている。縦列は全て5度配置。
左上から右下へ向けてディミニッシュ音程。左下から右上へは増5度(オーギュメント)の列。
こういう配置なので、例えばドミソの和音は指一本で押さえることが可能。指2本で、ドミソシレ#ファと、Cmaj7/9/11 みたいな複雑なコードを押さえられてしまう、と言うオソロシク合理的なキーボード。
で、その本質は、ひとつの運指を覚えればそれを盤面上ずらして行くだけで、どのキー(転調)になっても指のフォーム(運指)は全く同じで演奏できるという優れもの。

昨日届いたので、早速試奏。
もちろん難しいし混乱しまくるけれど、予想外に習熟スピードは(おそらくノーマルな白鍵・黒鍵のキーボードより)早いように思える。

これから受け入れられて行くのか、一時のあだ花で終わるのかは不明だけれど、音楽の可能性を広げる発想と完成度に期待をしたい。
それと、今日スタジオでみんなで遊んでいて思った意外な面として、高齢者の音楽療法に良さそうに思える。運指と頭の働かせ方と意外な自由さ。つまり長年のキーボード経験無くとも始められる平易さを備えている。

YouTubeで『axis-64』(僕が購入したものの上位バージョン)と検索すればたくさん出てくるので、興味もたれた方は是非どうぞ。
ちなみに、多分まだ国内発売(ディーラーも無いかな?)はされていないと思います。メーカーHPよりオーダー可能です。

Fairlight30Alogo400.gif fairlight30Asystem.jpg

昨夜一通のメールが届いた。その中のニュース欄にあった文字。
Fairlight CMI 30周年記念モデルを限定発売!
興味の無い方にはもちろん全く意味不明なのだけど、僕にとっては衝撃的な話題。

僕がFairlight CMI III を使い出したのは、ちゃんとは思い出せないが、おそらく1987~88年あたりじゃないだろうか。日本に入ってきた初代CMIはバージョン2で、その当時はまだまだ使い物にはならない感があり、僕はPPG Wave派となった。PPG WaveTerm(コンピューター部)で波形合成(倍音合成)を行う時に『Compute』と書かれたボタンを押す。それが何よりもグっと来たオタクな私。

さて話しを戻し、CMIのバージョンが3(CMI IIIと表記されていた)となり、その後本体がラック組のできるバージョンが登場。ここで、さすがに導入せざるを得ない感を抱き、それから10年近く何度もバージョンアップと修理を繰り返しながらずっと一番の愛機として付き合って来た。

当時本体価格が1200万円超。それにA/Dを交換したりRAMを増やしたり、HDDを増やしたり、もちろん音源も増やし・・・いつも最高の状態を追求しおそらくトータルで1500万円を突破していたと思う。
高性能コンピューターが10万円を切って手に入れられる 現在から考えたら、何てバカな!と言う値段。だが、当時最高の性能を手に入れるにはそれが避けようのない金額だった。レコーディングコンソールが普通に8000万〜1億円超していた時代。(最初のワードプロセッサだって1000万円を越えていた)

手に入れて以後のほとんど全てのレコーディングに使用した。楽器としてサウンドエフェクトとして。あんな大きな機材をいつでも運んでいたのもあの時代だけの出来事。
電源を入れる時にはいつもバグや故障にハラハラしつつも、手元にあるだけで安心になる不思議な楽器だった。
OSはOS 9。軍需用と言われたOS。実のところは知らないけれど、OSだけはものすごく強固で安定していた。その上に載っているCMIのソフトは不安定でも。バグでCMIが飛んでもちゃんと音は出続ける変な楽器。

その後本国のFairlight社はCMIの清算を中止。ハードディスクレコーダー、DAWへと移行していく。
そんなこともあり、いつしかサポートも受けられなくなり、最後は修理に出して2年程本国とFairlight Japanを行ったり来たりしたあげく再生不可能となった。泣く泣くフルセットを廃品業者に出し別れを告げた。
惜しむらくは、そのCMI IIIに入れていた音をほんの一握りしか残せなかったこと。それらは仕事上の後継機となった Kurzweil2500 へと伝承され、いくつかは今でも僕のMacの中でまだ生き続けている。
そのくらい印象的(大事)な音の数々とその音への思い出が詰まっていたFairlight CMI。

そのCMIが復活されるニュース!これは大ニュースだ。
実際これから手に入れるかどうかはわからないけど、とにかく嬉しい知らせで、早速Waiting Listに応募だけはしてみた。
さて21世紀に蘇るCMI 、どんな楽器になるのか楽しみだ。

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