life: December 2012 Archives

『たましいの場所』

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早川義夫さんの著作『たましいの場所』が文庫本になったらしく、早川さんからその文庫本(ちくま文庫)が今朝届いた。
元の本も頂いて本文は何度か読んでいたので、文庫本の追加部分だけをパラパラと目を通した。相変わらず上手な文章だなぁと思いながら。

ページを捲りながらふと昔の事を思いだした。
他でも何度か触れたことのある話なのだが、それは早川さんとの初めてのレコーディングの時の記憶。
スタジオはどこだったのかもはや定かでは無いが、もう17年ほど前。アルバム『ひまわりの花』のレコーディングの初っ端「身体と歌だけの関係」と言う曲をレコーディングした時のことだ。
演奏者は早川義夫(Vo, Piano)そうる透(Drms)そして僕(Bass)の3人での一発録り。
2~3回練習がてら合わせ録りをして、そろそろ本番になるかな…と演奏を始め、曲の2コーラス目辺りで演奏しながら突然涙が流れてきた。何なのだろう?と思った。もちろんそんな経験は数十年やっている中でもありえなかった。その後もありえない。
泣けてくる様な曲でも歌詞でも無いその曲。早川義夫の声とその歌だけが何か得体の知れない僕の中のある一点を突き刺した様だった。
とめどなく流れる涙を厭わず演奏し続けた。演奏しながら「何でこんなに自由に演奏できるのだろう?」と思った。譜面に表す様なリズムもコードも何もかも超越して果てしなく自由に演奏することが出来た。

僕にとってはとてつもなく長い演奏時間が終わり「聴いてみましょう!」とコントロールルームへ戻った。するとコントロールルームに居た人々、ディレクターもマネージャーもアシスタントエンジニアやたまたまの来客含め全員がその目に涙を浮かべていた。
そんなシチュエーションにはその前も後も出会ったことは無い。レコーディングの現場でなど決してありえない状況だった。
もちろんそのテイクはオーケーテイクとなった。

涙は流れなかったがある種似た様なレコーディング体験をその10年近く前に一度だけしたことがあった。
初めて自分で飼った犬が死んだある日、夜からレコーディングの予定が入っていた。日中ずっと苦しみ続ける犬を抱きしめながら夜の仕事が気になっていた。そんな気持ちとは別に苦しむ犬に「もういいんだよ、そんなに頑張らなくて」みたいな言葉を掛けた。ありがちな話しだがその直後犬は静かに息を引き取った。そして僕は夜のセッションに間に合った。

その日はNHKのスタジオでのセッション。どんな曲だったかは覚えていないが、ロングトーンの前衛的なギターを弾いた。アンプ(小出力)はブースに入れヘッドフォンをして弾いているのに、フィードバック(サスティン)を自在にコントロールできた。(*通常フィードバックは大きな音量を出してそれをピックアップが再度拾うことで起きます)
その感覚は、音がギターのピックアップでは無く、ヘッドフォンから身体を通って指を伝いギターにフィードバックされているような感覚だった。このまま永遠に音を伸ばしていることが出来ると思った。
同時に演奏することが自由で解放される行為だった。とてつもなく悲しい夜に心はとてつもなく解放されていた。

そんな演奏体験とは、その瞬間における「たましいの場所」を見いだす事ができていた事なのかも知れないな、と本のページを捲りながら思った。

『たましいの場所』

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早川義夫さんの著作『たましいの場所』が文庫本になったらしく、早川さんからその文庫本(ちくま文庫)が今朝届いた。
元の本も頂いて本文は何度か読んでいたので、文庫本の追加部分だけをパラパラと目を通した。相変わらず上手な文章だなぁと思いながら。

ページを捲りながらふと昔の事を思いだした。
他でも何度か触れたことのある話なのだが、それは早川さんとの初めてのレコーディングの時の記憶。
スタジオはどこだったのかもはや定かでは無いが、もう17年ほど前。アルバム『ひまわりの花』のレコーディングの初っ端「身体と歌だけの関係」と言う曲をレコーディングした時のことだ。
演奏者は早川義夫(Vo, Piano)そうる透(Drms)そして僕(Bass)の3人での一発録り。
2~3回練習がてら合わせ録りをして、そろそろ本番になるかな…と演奏を始め、曲の2コーラス目辺りで演奏しながら突然涙が流れてきた。何なのだろう?と思った。もちろんそんな経験は数十年やっている中でもありえなかった。その後もありえない。
泣けてくる様な曲でも歌詞でも無いその曲。早川義夫の声とその歌だけが何か得体の知れない僕の中のある一点を突き刺した様だった。
とめどなく流れる涙を厭わず演奏し続けた。演奏しながら「何でこんなに自由に演奏できるのだろう?」と思った。譜面に表す様なリズムもコードも何もかも超越して果てしなく自由に演奏することが出来た。

僕にとってはとてつもなく長い演奏時間が終わり「聴いてみましょう!」とコントロールルームへ戻った。するとコントロールルームに居た人々、ディレクターもマネージャーもアシスタントエンジニアやたまたまの来客含め全員がその目に涙を浮かべていた。
そんなシチュエーションにはその前も後も出会ったことは無い。レコーディングの現場でなど決してありえない状況だった。
もちろんそのテイクはオーケーテイクとなった。

涙は流れなかったがある種似た様なレコーディング体験をその10年近く前に一度だけしたことがあった。
初めて自分で飼った犬が死んだある日、夜からレコーディングの予定が入っていた。日中ずっと苦しみ続ける犬を抱きしめながら夜の仕事が気になっていた。そんな気持ちとは別に苦しむ犬に「もういいんだよ、そんなに頑張らなくて」みたいな言葉を掛けた。ありがちな話しだがその直後犬は静かに息を引き取った。そして僕は夜のセッションに間に合った。

その日はNHKのスタジオでのセッション。どんな曲だったかは覚えていないが、ロングトーンの前衛的なギターを弾いた。アンプ(小出力)はブースに入れヘッドフォンをして弾いているのに、フィードバック(サスティン)を自在にコントロールできた。(*通常フィードバックは大きな音量を出してそれをピックアップが再度拾うことで起きます)
その感覚は、音がギターのピックアップでは無く、ヘッドフォンから身体を通って指を伝いギターにフィードバックされているような感覚だった。このまま永遠に音を伸ばしていることが出来ると思った。
同時に演奏することが自由で解放される行為だった。とてつもなく悲しい夜に心はとてつもなく解放されていた。

そんな演奏体験とは、その瞬間における「たましいの場所」を見いだす事ができていた事なのかも知れないな、と本のページを捲りながら思った。

世界の終わりに

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今日で世界は終わるらしいが今のところ何も起きてはいなそうだ。

「終末論」は世界中でもてはやされる。不安を抱きハラハラ・ドキドキしながらその悲惨にどこか憧れ期待を持ってその時を待つ。
日本が沈没し、世界に核が飛び、隕石が落下し、巨大津波がおしよせ、宇宙人が襲来し、人々は逃げ惑いビルは破壊され何もかも水没し。
そんなイメージは確かに極上のエンターテイメントだ。これ以上派手な催し物・特効(特殊効果)は考えにくい。

そんな人間の馬鹿馬鹿しいとも思える性・弱さにつけこめば人を洗脳・説得することは容易い。
「次の原発事故が起きたら日本はもうアウトだから…」みたいな発想が簡単に蔓延もする。しかも人は恐怖を目の当たりにすると「シングルイシュー」でしか物事を考え・見られなくなる。なので、そこで思い込んでしまった恐怖対象を取り除くことにしか意識が向かわない。周りが見えなくなる。
例えば浜岡原発の擁壁作りに1500億円近いお金と努力を投資しながら近隣住民への津波被害対策になど一切目が行かなくなる。実に典型的な例だ。
あるいは全ての原発を止めて自らの首を絞める等々。
(原発のことなど書きたかった訳では無いのだが、そんな人間の弱さのわかりやすい例えとして)

さて。明日世界が終わるとしよう。
それでも今日自分が抱えているリスクは変わらない。マンホールに落ちて死ぬかも知れないし車に轢かれるかも知れない。心臓発作を起こすかも知れない。
あるいは運良く今日を生き延びて明日世界が終わったとして、何を恐れることがあるのだろう。
生物の命は有限だ。生命に限らず地球でさえも。その有限が一斉にある瞬間に訪れることでしかない。

KEMPER PROFILING AMP

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昔メロトロンが登場した時、当時の欧米の実演家団体が「仕事が無くなる」と抗議をし販売差し止めを求めたと言う。
その後その流れはサンプラーとなり実際に多くの演奏家の仕事は減った。そしてその流れは演奏家に留まらず、DTMの登場によって編曲家もスタジオもエンジニアすら仕事を奪われて行く。

KEMPER PROFILING AMPに触れているとそんな歴史の流れを思い出す。KEMPERの登場によってギターアンプ・メーカーは少なからず打撃を受けるかも知れない。ビンテージのアンプは別だが、現存するアンプメーカー、特に新型の開発にとっては脅威なはずだ。(多分まだ気付いている人は少ないだろうが)何故なら新しく作ったアンプをプロファイリングされればそこでそのアンプの使命はある部分終わってしまう。
別の見方をすればサンプラーがそうであった様に、古い楽器(アンプ)の音を消えて行ってしまう前に保存しておくこともできる。これはとても有益だ。

もうひとつKEMPERの脅威はそのプロファイリングされたデータ(実際のアンプの音)がUser Forumを始めとしネット上にどんどん溢れていることだ。それも当然の如くフリーで。
高価なアンプを揃える必要が「趣味」以外には見あたらなくなって行くだろう。実に今の時代に合致している。

シンセサイザーの黎明期からそこに触れ、DTMへの流れをリアルタイムに実践し、実演家やスタジオ等から実質仕事を奪って来たとも言える僕自身の立場からすれば KEMPER の登場も時代の必然に感じる。
でもそのことによって職人的技術が守られなくなって行くことはとても残念なことだ。

時代は難しい岐路に立っている。
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*現在のレコーディングでの最大の難関「ホンモノのエレキギター録音」が自室でクリアできる様になってしまった事は、レコーディング業界にとってだめ押し的な大問題でもあります。防音材も防音室も必要なく「リアルな」アンプの音を録音できてしまうのです。

*KEMPERでちゃんとプロファイリングすると、実機に立てたマイクからの音とKEMPERからのラインの音とは全く区別つきません。演奏している本人には(ちゃんと弾ける人なら)違いはわかるかも…のレベルです。

PLASTICSの昔のツアースケジュールが今頃回って来た。興味深いので公開します。
ガンバッた日々。
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[ first U.S.tour 1980 april ]

Apr.3 tokyo-seatle-N.Y. JFK
7 tv taping uncle floyd show
8 mudd club N.Y.
9 three interview video shoot for "good" at prauda
10 hurrah N.Y.
11 hurrah N.Y.
12 irving plaza N.Y.
13 fly to san francisco 12 pm AA 017
15 U.C.berkeley california opening act for ramones
18 mabhay garden S.F.
19 mabhay garden S.F.
21 fly to L.A.13 pm UA 564
23 whiskey a gogo L.A.
25 madame wong's china town L.A.
26 madame wong's china town L.A.
28 fly to honolulu 11:10NW -021
30 fly honolulu to tokyo 17:00 NW-021
may 1 arrive Tokyo

[ second US tour 1980 august-september ]

Aug.3 hurrah NYC with strange party(kraus nomi joey arias)
4 malibu beach club long island
5 paradise theater boston
6 danceteria NYC
7 off
8 the edge toronto fly NY to toronto
9 the edge
10 fly toronto to NY
11 university of maryland washington w/ B 52s
12 emerald city N.J.w/B-52s
13 emerald city
14 off
15 boston boston in boston w/B-52s
16 boston boston
17 off
18 malibu beach club w/B-52s
19 hard rock cafe hartford conn.
20 off
21 uncle sams buffalo
22 detroit
23 agora cleve land
24 cleve -NYC
後の資料は紛失。

[ plastics itinerary '81 europe U.S. & Canada tour may ]

May. 1 check in London heathrow terminal2 at12:00 KL128 to amsterdam
2 paradiso amsterdam
3 LH091 amsterdam to Hamburg
4 LH 122 Hamburg to paris Orly
8 AF872 paris charles de gaulle London heathrow
open shuttle London/Edinburgh

19 London -new york
20l left bank mt.vernon N.Y.
21 the bottom line N.Y.
22 peppermint lounge N.Y.
23 paradise theater boston
24 off drive to montreal
25 le club montreal quebeck canada
26 beacon arms ottowa ontario canada
27-28 the edge toronto canada
29 clutch cargos detroit MI.
30 park west chicago Il.
31 off
June 1 duffys minneapolis
2 drumstick lincoln nebraska
3 drive day to lawrence kansas
4 drive day to texas
5 hot klub dallas TX
6 clubfoot austin TX
7 agora ballroom houston TX
8 driving day
9 ol man river new orleans
10 day off
11 day off
12/13 688 club atlanta GA
14 day off
15 the pier north carolina
17 driving day
18 930 club washington DC
19 emerald city NJ
20 the ritz NYC
21 off
22 fly NY-SF
23 off
24 galactica 2000 sacrement CA
25/26 old waldorf SF
27 the catalyst santa cruz CA
29 day off
30 to LA
1/2 the roxy LA
3 perkins palace pasadena,CA
4 fly LA to honolulu
5 honolulu