life: December 2009 Archives

New Year's Eve

| | Comments (1) | TrackBacks (0)

満月の大晦日。

何年か前に生まれ育った東京を離れてから満月の夜の明るさを初めて知ったり、夕焼け雲の色の微妙な変化をクリアな視界のもとで眺めたりできるようになった。
今日の夕景も子供の頃の東京(半世紀前)でもすでに見ることのできなかった様な綺麗な空だった。
関東平野ならではの、田舎暮らしならではの有意義な時間。


さて今年も一年色々なことがあり、でも大して何も無かったようでもあり。楽しい出会いがあり、悲しい別れがあり。。。そんな感じ、そんな普通な感じ。

一年間たくさんの色々な音楽や歌に接し、たくさんのレコーディングやライブもやり。でも思い出せるのはごく限られた数の楽曲でしかない。それはたぶん記憶力の問題では無く、心とその音楽のバランス関係の結果なのだろう。
それは音楽に限らず、すべての出来事も同様に。つい思い出してしまうこと・忘れられないこと・忘れていること・思い出すこともできないこと。心とできごとのバランスなのだろう。そんな感じ、そんな普通な感じ。

来年はどうなるかなぁ、とか思いながらもその来年はほんの明日のことでしか無いのを知っている。
そんな感じ、そんな普通な感じで来年も一年よろしくお願いします。

皆様のご健康とご多幸を祈りつつ、一年間ありがとうございました!

佐久間正英

さて、年越し蕎麦の用意だ!

mismatch

| | Comments (1) | TrackBacks (0)
yuzu_kaki.jpg

隣の方からいただいた柚子と hachi のハツエさんからいただいた富有柿と。
何となく乗せてみたくなった。ちょっと正月風情?

PC110783.jpg PC110784.jpg PC110785.jpgのサムネール画像 PC110786.jpg PC110788.jpg PC110787.jpg

夕方まで一人レコーディング作業の後、西荻窪サンジャックでの早川義夫熊坂路得子(るつこ)ライブ「花のような一瞬」を聴きに(見に)行く。
と言っても「せっかくだから・・・」と数曲珍しくアコースティック・ギターで飛び入り参加することに。

西荻窪は子供の頃に住んでいた街。サンジャックは初。ライブハウスだと思っていたらビストロだった!僕が初めて自分でレコードを買った(フォーククルセイダース「帰ってきた酔っぱらい」)新星堂の近く。

階段を下りていくと早川さんとるつ子さんのリハーサル中の音が廊下に響いてくる。ドアを開け、新見さんと演奏中のるつ子さんに軽く会釈。早川さんは歌っているのでしばらく気づかない。


しばらく客席からは聴いていなかった早川義夫の歌を聴きたかったのと、ここのところ一緒に演奏して更に”謎”が深まった熊坂路得子のアコーディオンをステージ上では無く前から聴きたかったので、珍しくライブに足を運んだ。

リハーサルが終わり3人で近くのカフェへ。
早川さんが iPhone を手に入れたので、そのセットアップ等も今日の西荻の目的のひとつ。iPhone片手に軽く食事をしながらレクチャー。があいにく電波状況が悪く色々と手こずっている間に本番の時間が近づいてしまった。後のセットアップは本番後!と言うことにしてサンジャックへ戻る。
早川さん達はステージへ。僕は客席へ。

「あと何日」から始まったステージ、全曲飽きるほど演奏しているはずなのに、じっと真剣に聴き入ってしまう。久しぶりの早川義夫、客席から聴くのは何年ぶりだろう。10年以上ぶりかも知れない。
そして初めて聴く(共演はしているけれど客観的には初)熊坂路得子のアコーディオン。

いつでも簡単な言葉しか見つからなくて、気持ちを全然伝えられないのだけれど、素晴らしかった!早川さんの歌とピアノ、そこにるつ子さんのアコーディオンが時に可愛く、優しく、狂おしく、イヤラシク。絡みつき・まとわりつき。以前も書いたけれど、何だろうあの感じは・・・。不思議なほどに綺麗で淫靡な音のかたまりとなって響く。本当に「花のような一瞬」で言葉を無くす。

前半が終わり休憩をはさんで後半へ。
まずはるつ子さんのソロ演奏2曲。当然の様に?予想通りに?本当に素晴らしかった!何でこんな人が存在するのだろう?アコーディオンを弾いていなければ、まるで子供の様な風貌。なのに演奏中は色っぽいとかを通り超して、とにかく全身で引き込まれてしまう。音のかたまりの全てがるつ子さんの全身から発せられる。そこにこちらの心が身体がストレートに反応してしまう。
まるで、愛おしくてしょうがない恋人に手を触れることもできず、ただただじっと見つめているしかない時のような切ない気持ちと言おうか。

ソロ・コーナーが終わり僕の出番。「猫のミータン」「天使の遺言」「いい娘だね」「僕らはひとり」と4曲一緒に演奏し客席に戻る。普段と違って緊張もなく、のびのびと楽しい演奏ができた。

後半をまたオーディエンスとして聴き、アンコールで再び参加。
「嵐のキッス」と「H」。いい感じの演奏だったと思う。

客席で聴きながら素直に感動して、素直にアンケートを書いた。
「あなたのアコーディオン無しでは生きて行けません!」

about yoshio

| | Comments (2) | TrackBacks (0)
yoshio_camera.jpg

前回のツアーあたりから『早川義夫』をまとめてみようかな、と秘かに思っている。
ただし長大になりそうなので、日記(blog)ページでは無く別にしよう。
主題は純粋に「音楽的分析」。

いつかまとまるかな?生涯研究になるのかな?

shukkei2.jpg ツアーに出て7日目。 シャワーを浴びホテルで朝食を取り部屋へ戻ると、向かいの早川さんの部屋はもう空。僕の方が出遅れてしまったようだ。

荷造りをし広島駅へ市電で向かう。何度乗っても広島の市電は好きだ。
まだ時間があるので駅のコインロッカーに荷物を預け、ぷらぷらと”縮景園”へ。
縮景園もまた僕にとっては思い出の地。
shukkei1.jpg

shukkei3.jpg ところどころ紅葉の綺麗な園内を暖かな日差しを浴びながらのんびりと散策。いつ来ても心安らぐ場所。


広島駅に戻り、お弁当を買いのぞみに飛び乗り東京へ。


さて、今夜は先日神戸旧グッゲンハイム邸に来てくれた『typhoon ministers』のライブが代々木であるので伺う予定。どんなかな?楽しみ。

ivy2.jpg 朝から映画(VOD)。昨夜途中まで見て寝てしまったクリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』の続きを鑑賞。いい映画だった。クリント・イーストウッドは凄いな〜。素晴らしい役者。 子供の頃見ていたアメリカTVドラマ「ローハイド」(もう半世紀前)にどうしようもない小生意気な若者役で出ていた頃から好きだった。


チェックアウト後も時間があるのでまた街をぶらぶらし、良さそうな手打ちそばのお店があったのでそこで昼食を、と思い入ろうとしたら『新そば入荷 茨城県○町』と大きく書かれている。その○町、僕の暮らしている町。こんなところで「○町」の文字を見るとは!
「ふむ、あそこの店(とてもおいしい石臼挽きのそば)から仕入れたんだな」と安心して入ってみた。

出てきたそば、決して悪くは無いのだけれど残念ながら薫りが無い。いつも地元で挽き立て・打ち立てのそばを食べているせいか、ちょっと物足りない。挽いてあるそば粉を輸送してくるのでその間にやはり薫りは抜けて行ってしまうのかな。そば粉でそんなこと考えたことも無かったけれど、コーヒーとかと同じなのでしょうね。

のんびり倉敷の駅まで向かい、スターバックスで小休止。早川さん新見さんと合流する福山へ山陽本線に揺られながらのんびりと向かう。
今日もいいライブになりますよう!


*昨夜のジャズ・バー(カフェ?クラブ?何と呼ぶのだろう)でジャズを聴きながら、こういう店で毎晩演奏する様な生活、老いても最後まで演奏し続ける様な生き方に少し憧れてしまった。故レスポール氏のことを思い出しながら。

*演奏が終わり年配のドラムの方、ドラムイスから立ち上がるなり「イテテ・・・」と腰をさすりながら、ピアノの人に「今のサビの繰り返し長過ぎるだろ。行き方もうちっとどうにかなんないのか?」とその場でミーティング。高齢になっても音楽に対するその生真面目さ、見習わなきゃ。

今日(12/04)はお休み。各自自由行動の日。

新見さんに新山口駅まで送ってもらい、新見さんは妙にニコヤカに湯田温泉へ。
早川さんと新幹線の切符を買い、早川さんは初めての尾道へ、僕は初めての倉敷へと向かう。
広島駅で別れ。「良い旅を〜!明日福山で〜」

新山口→のぞみ→広島→ひかり→福山→こだま→新倉敷→在来線→倉敷というかなり面倒くさいルート。が、広島で失敗に気づく。岡山までのぞみで行き、岡山から倉敷へ山陽本線で戻れば良かったのだ!軽く失敗。ま、急ぐ旅でも無し。

倉敷に着き予約しておいた IVY SQUAREにチェックイン。
散策と昼食に町(倉敷川のほとりの美観地区)へ。
kulashiki1.jpg
kurashiki2.jpg
kurashiki3.jpgのサムネール画像
kurashiki4.jpgのサムネール画像
kurashiki5.jpgのサムネール画像

倉敷名物「祭り寿司」と手打ちうどんの定食をいただき、お腹いっぱいで今日の目的地『大原美術館』へ。
matsurisusi.jpg


ohara1.jpg

児島虎次郎記念館が作品の入替中で入れなかったのが残念だったが、本館(モネやゴーギャンやモジリアーニやピカソからアンディ・ウォーホールまで様々な展示)・工芸館・東洋館とひととおり巡って、分館へ。
何故だかわからないが分館に展示されている日本の画家達の絵にずっとリアリティを感じ見入ってしまった。特に「熊谷守一」の「陽の死んだ日」という油彩の尋常ならぬ力強さがショッキングだった。
熊谷守一は以前から好きで、いつか『熊谷守一美術館』に行ってみたいと思っていたのだが、現物の絵を見たのは初めてだ。

岸田劉生の「童女舞姿」も本で見ているのとは違って素晴らしかった。

分館地下の「新収蔵展 2006 - 2009」に展示されていた日本の若いアーティストの作品群もとても良かった。

ホテルへ戻り休憩。
7時に予約していたホテルの和食処で懐石料理とボジョレー・ヌーボーをいただく。
美味!で、またもお腹いっぱ〜い!!

食後夜の散策へ。

昼間に感じた”ニューオリンズにも似た”観光の町ならではの風情(ちょっと嘘っぽいの意味)が意外なほどに無くなり、落ち着いたいい雰囲気の街並みに感じる。実際に観光では無く、この地元に根ざした街並みとして機能しているのが感じられる。
kurashiki_n1.jpg
しばらく歩き、ふとジャズ・ライブの店の前で足を止める。
jazzavenue.jpg
jazzavenue2.jpg
勇気を出し入ってみると店内には僕以外にお客さんは二人。若い男性と中年の女性。
演奏中のバンドはピアノ、ベース、ドラムのトリオ。ドラムの方はおそらく70歳代、ピアノの方は僕より5~6歳上に見える。ベースの方だけ若い。多分30代。

ジャズのライブをやっている店に入ったのは多分人生4度目かな。初めては新宿ピットイン、次ぎは多分パリと京都で一度(前後関係は不詳)そして今夜の倉敷。

ジントニックを飲みながら演奏を真剣に聴く。すてきな演奏だった。特にドラムの方が秀逸だった。
ジャズは全くわからないのだけど、いい演奏かどうかはジャンルに関わらず理解できる。
店を出る時にそのドラムの方がニコっと笑みをくれた。もしかしたら僕が同業と感じてくれたのかも知れない。

ivynight3.jpg