"脳 know NO!"

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病院暮らしは数日にして既にパターン化して、人間の順応性の高さを改めて認識。これで数日前には生死の狭間を彷徨っていたのだからなかなか呑気なものだ。

午前中は簡単な確認程度の検査(血圧や体温、名前生年月日、今日の日付確認等)で後はダラダラと過ごしたり洗髪や医師グループの回診やら。合間にリハビリとしてギターを弾き自己確認をしたり。
昼食後にメインイベントの3人の専門担当医による3種類のリハビリプログラム。これがなかなか時間もかかり大変でかつ興味深い。

週末を挟んでその間に脳圧が少し下がったのか、全体に先週と比べるとずいぶん成績は良くなってる様に感じる。特に左手の動作、例えばお手玉を掴んだり投げたりはずいぶん性能がアップした様に感じる。もともと運動能力が大きく劣っているので他人にはわかりにくいかもしれないが自分としては結構行けてる!

左手の動作、認識に関してはギターも顕著で昨夜と今朝を比べるとずいぶん弾ける様になっているのがわかる。多分他人から見ていたらいつもの僕の演奏との違いはほぼ分からないかもしれないレベルまでは復活出来ていそうだ。もちろん自分的には、あれ?がまだまだたくさん出るが、劇的な進歩に思える。

そんなリハビリプログラム中、興味深いのは文字と、図形の認識能力。
文字に関しては、はっきり言ってほぼ全滅!書けない。(読むのは可)
自分の名前すら書けないし、もちろん書き慣れたサインも不可。縦線横線だけならまだかろうじて追えるが斜め線や点などが絡んで来るとまるで書けなくなる。全く負け惜しみでは無いのだが、この書けない感覚、途中で文字が崩壊して行く感覚がとても面白い。かつて経験したことの無いスリリングな文字との対峙とでも言おうか。「書けない!困った」と言う焦りも感じず、ひたすら興味深い。これは図形に関しても同様で、以前は得意だった図形描画が全くできない。単純な立方体ですらどう表したら良いか全く検討もつかなくなる。

文字、図形を書く事に関しては自分の元々の特質に依るところが大きいのではないだろうか。
僕は生来の左利き。それが、文字に関しては小学校入学と共に自発的に右手に直した。
絵は基本左手なのだが、図形等の精密な描画は右手に頼って来た。さらに複雑なのが、効き目が完全に左目なこと。つまりこれらの機能は右脳が担って来たのかもしれない。今回の腫瘍発生箇所がその能力部分を直撃したのではないだろうか。

面白いことに運動機能の件と同様、元々文字を書くことに関しては飽きれるほどに能力が低い。ワープロの登場をひたすら待ち望んだほどに。なので、今現在文字を書く能力に欠落があること自体は悔しくも残念でもない。
ただ、この喪失した機能がどういう過程を経て取り戻されて行くのかは興味深い。
脳は面白いから真面目にリハビリに取り組む。

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This page contains a single entry by masahide sakuma published on August 19, 2013 8:31 PM.

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