the mass

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魂の本性的なうごきはすべて物体の重力の法則に類似した法則によって支配されている。
ーーーー シモーヌ・ヴェーユ 『重力と恩寵』より ーーーーー

unsuspected monogramの1st アルバムが完成した。(録音風景はこちらに)
今日10/30 配信での販売が開始する(CDは11/14発売予定)そのアルバムのタイトルを『the mass』と名付けた。

"mass" は「集まり、集合体、大半」などマスメディアのマスでもあり、物理学における質量や大きさ・量のことでもある。"the masses" と複数形にすれば一般大衆、庶民、労働階級のことを指す。またMを大文字 "Mass" とすれば、教会のミサの事になる。

この広範な意味の中から”質量”としての意味合いから付けたのが "the mass”。

当初は重力(gravity)と付けたかったのだが、gravity と言う音の響きが決定打にかけて(ジョン・メイヤーの"Gravity"と言う素晴らしい楽曲のせいもあり)重力→万有引力、を生みだす元となる”質量”に目が行って"mass"に決定。

何故”重力”(万有引力)に拘ったかと言えば、冒頭のシモーヌ・ヴェーユの言葉が語っていることにとても近い感覚からなのだと思う。もっとも彼女の言葉は感覚では無く”哲学”なのだけど。

全ての事象(ものごと)は重力(万有引力)バランスの上にギリギリに成り立っている。それは物理的な力の均衡に限らず、人と人との関係、心と心の在り方、恋愛も親子・家族も、動物と人も、芸術も、おそらくありとあらゆる物事の成り立ち・関係性において。当然音楽も同様に力学的な法則・重力バランスの上に成立する。
そしてその重力(万有引力)を生み出すのが質量の存在。さらに”質量”そのものはいまだに何故存在するかわかっていない。仮説の域を出ていないようだ。そこも魅力的で好都合だ。

さらに "mass" は集合体でもあり、先にも述べたように複数形となれば労働者階級や庶民のことも顕す。

unsuspected monogramの1stアルバムになんてふさわしい名前なんだろうと思った。
僕らは一般庶民であり、集合体であり、重力バランスの上で”音楽”を成立させている。

「魂の本性的な動きは物体の重力の法則に類似した法則によって支配されている」
このバンドを始めたこと、CircularTone Recordsを始めたこと。いや、今までの人生そのものが重力の法則によって支配されていたのだろうな、と改めて思いあたる。

そんな『the mass』がどんな質量を有せるのか、どんな重力バランスの海を泳いで行けるのか、興味深く見守って行こう。

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