ámé

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art work by otoya sakuma


unsuspected monogram の1st. CDが出来上がって来た。[ ámé ] と言うCDタイトルは一曲目の曲名から。
[ 自主制作盤。販売はまずはライブ会場及びホームページ(予定)にて ]

ベーシック・トラックを録音したのはすでに一昨年のクリスマス。その後少しずつのんびりと形にし、最近やっとミックスを終えマスタリングをしたCDが昨日納品された。

こんなに時間を掛けて録音作品を作るのは希だ。と言うか初めてだ。
理由のひとつはメジャーでは無いので、リリース時期もタイミングも特に決まっていないこと。それと「本当にこれでいいかな?」といつまでもどこか踏ん切りが付かなかったこともあるかも知れない。そして今回一番自分にとって大切だった理由は、じっくり納得できるまで少しずつ作り込む音楽制作を追求してみたかったことだ。

音楽の仕事を始めて早35年ほど経つだろうか。その間、音楽を作ることが”仕事”なので当然仕事には締め切りも予算も色々な計画なども絡む。全てがタイムライン上で進行する音楽制作になる。
よほどヒットしたアーティストですらこの流れの制約からはなかなか逃れられない。彼らもまた仕事として音楽を選んでいるから。

しかし音楽を商業から外れて芸術的制作物と捉えると事態は全く変わる。
できる時にできる事を地道にやって行けばよい。期限など要らぬ。お金に換える必然も無い。自分の中の制作(創作)の衝動とだけ向き合って進行させればよい。

幸いにして、同時に不幸にして。音楽家としてある程度の実績と成功を得たが故に、ほぼ全ての関わる音楽制作は”仕事”として成立させざるを得なかった。やっている内容はもちろん創作的活動であり、決して卑下されるべき音楽では無いと思うが、例えそうであっても仕事としてのタイムライン上にあることはいつも明確だ。
ずっと音楽の仕事を続け、そこだけはいつまでも葛藤が残る。

話しが長くなってしまうので端折るが、そんなことが今回の unsuspected monogram の制作の基本方針として自分の中にあった。
このバンドは商業には結びつかないかも知れない。でも自分達で自分達のいいと思える音楽その方法を自由に手にすることだけはできる。そのために始めたようなものかも知れない。

長時間かけ自分でミックスした。現代のテクノロジーのおかげだ。いつでもやりたい時に前回やった作業の続きを始められる。過去のスタジオでは考えられなかった自由がある。この方式はさっきも述べた理由で仕事ではなかなか使えない自由な流れの作業だ。
そしてマスタリングを初めてやった。いいか悪いかはわからない。自分ではいいかなともちろん思っているが。

バンドのコンセプトを考え、曲を書き、演奏をし、ミックスをし、マスタリングもやり。その全ての流れを自分でプロデュースした。プロデューサーになって30年ちょっと、やっとここまでできるようになったのかなと思う。

すごくいいバンドのすごくいいCDができた。Thanks for SO-kun !

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6 Comments

quwaquwa said:

こんばんは。
きょうも、雨降りです。

あっ、SO-kunも参加されているのですね。
皆が元気でいることの証のようでうれしいです。

聴くことができる日を、たのしみにしています。


>jackeee

ありがとう〜!!

jackeee said:

改めて、微力ながらお手伝い出来た事を嬉しく思います。
とはいえ、もう一昨年の事なのですね(早いなあ)
ライブも楽しみですが落ち着いて完成品をじっくりと聴ける事も楽しみで仕方ありません。

ビジネスかはたまた完全なる趣味かという境界線…
現場では、勿論シビアな面も多いのでその厳しさも感じますが
いいものが出来上がる瞬間だけは、きっと根本的には何も違わないのでしょう。
だからか、不謹慎ながらも、ただのキッズというか音楽好きとしての気持ちを失わず居れる。

どれだけ体力精神的にキツくても
最終的には、笑ってしまえるそんな空間がワタシは大好きです。
そしてそうやって生まれてくる「いいもの」たちに感謝です。

佐久間さんが本当に大切に育て上げた曲が出来たんですね

なんか 佐久間さんの育てたアーティスト ミュージシャン曲達は子供を育ててるような温かみを感じます

商業としての音楽活動と、そうでない音楽活動。どちらも一長一短ですよね。

確かに、メジャーでない音楽の場合、金銭的なノルマなどはありません。
地道に、自分の目指す音楽を、練り上げてゆく事が、本質ですから。
そういった面では自由だと思います。

しかしその場合、生活費を上回る収入が確保できてないと、
自由に音楽を続ける事さえ、不可能ですよね。

別の仕事と両立しようとした結果、身体を壊し、
道を閉ざされた音楽家や、その卵を、過去に何人も見てきました。

現在の佐久間さんの、純粋な芸術としての音楽創作活動は、
長年、音楽界の第一線にて、揺るがない実績のある、
佐久間さんだからこそ、実現できたのでは… と感じております。

プロデューサーとして、サポート奏者として、手造りギター職人として、
そしてUnsusのバンドマスターとしての佐久間さん…いずれも尊敬しております。
(メジャーであっても、そうでなくても)

長文、乱文、失礼致しました。今後もご自愛下さい。m(__)m

※全く関係のない質問ですが、私のサイト(Twitterでないほう)に、
佐久間さんのTwitterページのリンクを、追加しても宜しいでしょうか…?
お忙しいところすみません。

kabatari_peace said:

1st. CDの完成おめでとうございます。

佐久間さんの存在は5年ほど前に知ったものの、
正直どんな方なのかあまり知りませんでした。

私の大好きな音楽を作るアーティストが
佐久間さんをリスペクトし、
その彼らをプロデュースしている方ということで
フォローさせていただいたのですが
こんなにすんなりと佐久間ワールドに
陥ってしまうとは思いませんでした(笑)


音楽ってその時々の自分を丸ごと包んで
記憶に残してくれる不思議なものですよね。
色んな音を聴くたびに風景が浮かんできて
懐かしいようなほっとするようなひと時を与えてくれます。


unsuspected monogramの曲はライブで聴きたいと思ってたので
ほとんど初聴きの状態で参加します。
このCDが沢山の人のいろんな思いとともに
記憶に残ると良いですね。

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This page contains a single entry by masahide sakuma published on March 22, 2010 2:11 PM.

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