1979 waltz shibuya

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遠藤賢司氏の1977 ~ 1986年の軌跡を集めた「遠藤賢司実況録音大全 [ 第二巻 ] 」を制作中らしい。
その中に当時僕が関わっているライブ音源があるようで、その使用許諾の確認で聴いてみた。30年前の自分の演奏を。

当時、遠藤賢司のアルバム2枚に関わった。「東京ワッショイ」と「宇宙防衛軍」。「東京ワッショイ」の最初の時点では四人囃子への依頼だった様な記憶があるが、実際にはほとんどが僕の個人作業となった。その後の自分のプロデューサー人生の試金石とも言えるアルバムなのかも知れない。

どっちのアルバムも尋常で無いレコーディング時間がかかっている。どっちが多かったかは忘れたが、800時間を超えた記憶がある。日本レコーディング史上でも最長の部類に入るかも知れない。これは決して誇れる記録では無く、遠藤賢司の尋常ならぬアーチストとしての『拘り』と佐久間正英の『お人好し』が故に生じたことだと思っている。もちろん下地にそれが許された制作環境があったわけだが。


さて、収録曲にはバンド編成でやっているモノも何曲もあり。それは四人囃子でやったものなのかどうか正確ではない。ただし、意外にはっきりと覚えている演奏もあるのだが、記憶上でも実際に聴いてみた音・演奏の印象もどうやら四人囃子では無いように思える。もしかしたらドラムは岡井大二かも知れないが僕のベースでは無かったり、明らかに僕のギターと茂木由多加のピアノ、でもベースもドラムも誰なのかはわからなかったり。甚だ曖昧である。

そんな中に、1979年渋谷のワルツ [ 当時遠藤賢司が経営していたライブ・レストラン。ピラミッド・カレーが有名だった。明治通り沿い、今の東急インのあたりだと思う ] での遠藤賢司と僕の二人だけの演奏が何曲か入っていた。

当時、よくワルツに出向いていた。ある時は演奏(セッション)しに。ある時は客として。当然ながらミュージシャンに会う機会も多かったが、それは別にして(当時は同業者が苦手だった)なんとなく好きな空間だった。もちろん遠藤賢司との付き合いの時間が多かったせいもあるが。

「とどかぬ想い」という曲が入っていた。1979/4/1と表記されている。

のっけから僕がアコースティック・ギターで弾く「展覧会の絵」。それからアルペジオに入りこの曲が始まる。この曲の記憶もこの演奏の記憶もほとんど無い。が、自分で言うのも全くおこがましい話しだが、素晴らしい演奏をしている。あの頃こんなにギターが上手かったとは思っていなかった。ちょっとショック。ある部分あきらかに今より巧いと思える、27歳の自分。
unsus Takuraに聴かせたら嫉妬されるかな?

「ほんとだよ」 遠藤賢司の楽曲の中で僕が最も好きな名曲。これは 1979/3/31 となっている。つまり二日間連続でワルツに出演したようだ。

アコギを弾き歌う遠藤賢司と、シンセサイザーだけの僕。記憶としてはKORG MS-20と YAMAHA CS-10だと思う。これも今だったら決してできない種類の素晴らしい演奏をしている。アナログのモノフォニック・シンセだけで、こんなに表現できていたとは驚きだ。まるでチェロの様に表現するシンセから始まり、徐々に音色を変え二つのシンセ音が絡んで行く。一体どうやって演奏していたのだろう。想像もできない。
この曲は歌もエンケンのギターも含め、実に名演奏だった。
こっちは unsus OTTO が聴いたら嫉妬するな。

その他にも興味深い演奏がいくつかあった。まるで自分のルーツを見る様で面白いと同時に、若くアバンギャルドで先鋭的な演奏・アイデアに溢れていた自分が羨ましくも思えた。

若い時の自分に負けない様に、これからもちゃんと頑張ろう!
ウラニーノの「少年と僕」と言う歌を思いだしてしまった。

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