revenge of fairlight

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昨夜一通のメールが届いた。その中のニュース欄にあった文字。
Fairlight CMI 30周年記念モデルを限定発売!
興味の無い方にはもちろん全く意味不明なのだけど、僕にとっては衝撃的な話題。

僕がFairlight CMI III を使い出したのは、ちゃんとは思い出せないが、おそらく1987~88年あたりじゃないだろうか。日本に入ってきた初代CMIはバージョン2で、その当時はまだまだ使い物にはならない感があり、僕はPPG Wave派となった。PPG WaveTerm(コンピューター部)で波形合成(倍音合成)を行う時に『Compute』と書かれたボタンを押す。それが何よりもグっと来たオタクな私。

さて話しを戻し、CMIのバージョンが3(CMI IIIと表記されていた)となり、その後本体がラック組のできるバージョンが登場。ここで、さすがに導入せざるを得ない感を抱き、それから10年近く何度もバージョンアップと修理を繰り返しながらずっと一番の愛機として付き合って来た。

当時本体価格が1200万円超。それにA/Dを交換したりRAMを増やしたり、HDDを増やしたり、もちろん音源も増やし・・・いつも最高の状態を追求しおそらくトータルで1500万円を突破していたと思う。
高性能コンピューターが10万円を切って手に入れられる 現在から考えたら、何てバカな!と言う値段。だが、当時最高の性能を手に入れるにはそれが避けようのない金額だった。レコーディングコンソールが普通に8000万〜1億円超していた時代。(最初のワードプロセッサだって1000万円を越えていた)

手に入れて以後のほとんど全てのレコーディングに使用した。楽器としてサウンドエフェクトとして。あんな大きな機材をいつでも運んでいたのもあの時代だけの出来事。
電源を入れる時にはいつもバグや故障にハラハラしつつも、手元にあるだけで安心になる不思議な楽器だった。
OSはOS 9。軍需用と言われたOS。実のところは知らないけれど、OSだけはものすごく強固で安定していた。その上に載っているCMIのソフトは不安定でも。バグでCMIが飛んでもちゃんと音は出続ける変な楽器。

その後本国のFairlight社はCMIの清算を中止。ハードディスクレコーダー、DAWへと移行していく。
そんなこともあり、いつしかサポートも受けられなくなり、最後は修理に出して2年程本国とFairlight Japanを行ったり来たりしたあげく再生不可能となった。泣く泣くフルセットを廃品業者に出し別れを告げた。
惜しむらくは、そのCMI IIIに入れていた音をほんの一握りしか残せなかったこと。それらは仕事上の後継機となった Kurzweil2500 へと伝承され、いくつかは今でも僕のMacの中でまだ生き続けている。
そのくらい印象的(大事)な音の数々とその音への思い出が詰まっていたFairlight CMI。

そのCMIが復活されるニュース!これは大ニュースだ。
実際これから手に入れるかどうかはわからないけど、とにかく嬉しい知らせで、早速Waiting Listに応募だけはしてみた。
さて21世紀に蘇るCMI 、どんな楽器になるのか楽しみだ。

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1 Comments

Masaki Sekijima said:

初めまして。「Fairlight CMI 30周年記念モデルを限定発売!」という情報を見て、ちょっと心が揺れました。そうなんですか・・。懐かしいです、この機種。その昔まだ私がプログラマーのホンの端くれだった頃、仕事で関わっていた機種だったことを思い出しました。実は遠い昔、私がまだ教授のアシスタントだった頃、FairlightⅡ⇒Ⅲの移行期も含め、レコーディングのメイン機種だったので、思い出深い機種です。その後、プログラマーとして仕事していた時は、FairlightⅢを暮らしておりました。毎日総重量40kg以上もあるあの重い機種を毎日スタジオに運んでおりましたからなおさらです。(笑)
初期のFairlightⅡにはMIDIがありませんでしたが、高価な費用を事務所が出して、広尾のナニワ楽器で改造した記憶がございます。FairlightⅡはローランドをマスターキーボードにするとローランドの特殊な設定のせいなのか、KEY NOTE情報のON OFFが逆になっていて、鍵盤を押すと音が止まって、話すと鳴るという現象がありましたが、FairlightⅡ内のかなり後ろにあったEDIT PAGEでマスター鍵盤のメーカーを選べるモードがあることに気がつき、解決した記憶がございます。8ビットコンピューターという今にして思えばファミコン並のCPUの機器でしたが、音は野太かったですね。Page-Rで曲を書いたこともありました。この機種が流行っていた当時に発売されていたフィル・コリンズのあるアルバムには「There is no Fairlight」のクレジットがあり、印象的でした。その後のFairlightⅢへの移行はかなり新鮮でした。ステレオサンプリングもこの機種が初めてだったと記憶しております。
それにしてもFairlightは、80年代の音色革命を作った機種かもしれません。あの独特な粗い音色とパワー感は、あの時代の象徴とも言えるでしょう。私は8年前に音楽業界から出た人間なので、本格的なPro Tools以降のレコーディング現場に詳しくはありませんでしたが、デジタル機器とは言え、色々アナログ的な工夫をする余地あり、妙に手作り感が残る時代だったように思えます。そんな訳で、佐久間さんの今後のご活躍とご健康をお祈りしております。余談ですが、佐久間さんは私の大学の先輩でした。失礼ながら最近知りました。ちなみに私は53Eでございました。それでは。

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This page contains a single entry by masahide sakuma published on September 8, 2009 3:05 PM.

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